有村智恵の姉もVに涙「長かった」/国内女子(サンケイスポーツ)

サマンサタバサ・レディース最終日(15日、茨城・イーグルポイントGC=6588ヤード、パー72)首位に2打差の8位から出た有村智恵(30)=日本HP=が6バーディー、ボギーなしの66で回り、通算13アンダーで逆転優勝。「日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯」を制した2012年9月9日以来、2135日ぶりとなる通算14勝目を挙げた。

 米ツアーから撤退し、2016年に日本ツアーに復帰して以降、有村に帯同する姉の美佳さん(32)は「結果が出なくてつらい日が続いた6年間。長かった」と妹の優勝にうれし涙を流した。16年4月の熊本地震で実家が被災したことが日本復帰のきっかけとなった。「いままで13勝した優勝トロフィーなどが全部割れた。新しく飾ることができる」と喜んだ。

練馬・石神井でコンビニ強盗未遂 男が逃走 警視庁捜査(産経新聞)

16日午前3時10分ごろ、東京都練馬区石神井町コンビニエンスストアファミリーマート石神井公園駅西店」に男が客を装って侵入、アルバイト店員の男性(23)に包丁のようなものを突きつけ、「カネを出せ」と脅した。男はカウンター内に入ってレジを開けようとしたが開かず、その間に男性が非常ボタンを押して通報。男は何も取らずに逃走した。警視庁石神井署が強盗未遂事件として調べている。

 逃走した男は身長180センチくらいで、上下黒い服装に白いマスク、黒色のキャップ帽を着用していた。

尾花沢市長に菅根光雄氏 山形(産経新聞)

任期満了に伴う山形県尾花沢市長選が15日、投開票が行われ、元市議の菅根光雄氏(67)=無所属新人=が、元防衛省職員の結城裕氏(61)=同=を226票の僅差で下し、初当選した。当日の有権者は1万4109人。投票率は76・08%(前回65・54%)だった。

 選挙戦は、3選出馬が予想された加藤国洋市長(71)が体調不良から勇退を表明。市議23年の即戦力と市民党を訴える菅根氏が、「新しい風」と市政刷新を訴える結城氏との一騎打ちを振り切った。

「W杯が次のサッカー決める」主流はカウンターか(日刊スポーツ)

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:ベルギー2-0イングランド>◇3位決定戦◇14日◇サンクトペテルブルク

【写真】ゴールを決め喜ぶベルギーのE・アザール

 ベルギーが芸術的なカウンター戦術を披露した。イングランドに攻め込ませても最後でボールを奪い、そこから縦へのパスで一気にゴールに迫る。デブルイネはトップスピードのまま「ため」を作り、絶妙のタイミングで左右を走るE・アザールルカクらへパス。わずか10秒、破壊力ある攻撃はシュートで終わる。

 テレビ画面も必ず真上からの映像を流すほど、美しいカウンター。圧倒的な個の力を持つ選手たちが惜しみなく走り、チームとして鮮やかに連動した。デブルイネがスピードに乗ってドリブルするだけで、ゴールのにおいがした。その攻撃は、大会の目玉だった。

 1次リーグはボール保持率が高く見せるチャンスも少なかった。しかし、日本戦終了間際に宝刀を抜き、一気にブラジルも切り捨てた。かつては「W杯が次のサッカーを決める」といわれたが、今はクラブの方が戦術的に先を行く。それでも、ベルギーが今後の「手本」になる可能性はある。

E・アザールはレアル? 「挑戦する時」移籍を示唆(日刊スポーツ)

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:ベルギー2-0イングランド>◇3位決定戦◇14日◇サンクトペテルブルク

【写真】後半、ゴールを決め喜ぶベルギーのE・アザール

 今大会3度目のマン・オブ・ザ・マッチ。ベルギーの躍進を支えたE・アザール(27)は全てを終えて「チェルシーで6年間、素晴らしい時間を過ごして、そろそろ違うことに挑戦する時だ」と移籍を示唆した。

 プレミアを2度制した実力者。元々、今大会のスター候補だが、期待に背くことはなかった。173センチの体からボールを離さず、タイミングで抜き去るドリブル。3位決定戦で試合を決定づけた後半37分の2点目は、相手DFの前に体を入れて“コースを奪う”ことで生まれた。光ったうまさ。6試合で3得点2アシスト。大会MVPに推す声に「自分がふさわしいというのはおこがましいが、資格はあると思う」と笑った。

 世界的スターに上り詰め、もはや去就は注目の的。すると自らほのめかした。

 「レアル・マドリードは誰にとっても夢。(監督に)ジダンがいようがいまいが、白色のユニホームは特別だ」「来週にバイエルン・ミュンヘンとの話が出るよ…いや、冗談。僕がどこに行きたいか、みんな知ってるでしょ!?」。

 希望のRマドリードも、移籍したポルトガル代表FWロナウドの後釜として獲得に動いているとされる。「このW杯は完璧に近い」と語ったE・アザールは、ロナウドに代わる新たな世界のシンボルになるか-。

ベルギーの歴史変えたのは日本戦「あれで成長した」(日刊スポーツ)

<ワールドカップ(W杯)ロシア大会:ベルギー2-0イングランド>◇3位決定戦◇14日◇サンクトペテルブルク

【写真】前半、先制ゴールを決めるベルギー・ムニエ

 ベルギーが3位決定戦でイングランドに2-0で快勝し、同国の歴代最高成績となる3位に入った。前半4分にMFムニエが先制点を挙げ、史上最多タイとなるチーム10人目の得点者となった。大会のハイライトに日本戦を挙げる選手もいるなど、大苦戦の決勝トーナメント1回戦をきっかけにベルギーの歴史が塗り替えられた。

 6万4406人が響かせた歓声には、熱狂の中にねぎらいが交ざったような穏やかさがあった。勝っても負けても次はない。そんな3位決定戦の独特な雰囲気をよそにベルギーは意地を見せるかのごとく走った。開始4分でMFムニエが左クロスを右足でたたき込む。後半37分に大黒柱のE・アザールが追加点を挙げ、試合を決めた。マン・オブ・ザ・マッチのE・アザールは「決勝でプレーしたかったが、チームとして素晴らしいプレーをした」と胸を張った。

 試合後、今大会で最も印象的だった瞬間を聞かれたムニエは、迷いなく「間違いなく日本戦だ」と答えた。決勝T1回戦、2点差を追いつき、後半ロスタイムの決勝点につながった切れ味抜群のスーパーカウンターは最後まで脅威だった。日本戦で決勝点を挙げたMFシャドリにも、ゴール直後の光景が鮮明に残っている。「今までで最も感動的だった」。安堵(あんど)も入り交ざった笑みだった。ムニエは続けて証言する。「あれでチームとして成長した」。敗戦の瀬戸際まで追い詰められ、はね返したことが自信になった。勢いそのままに準々決勝でブラジルも撃破。日本の健闘はベルギーの糧になった。

 E・アザールルカク、デブルイネの攻撃3枚看板に目がいきがちになるが、ムニエのゴールで今大会の得点者数は10人に。82年フランス、06年イタリアのW杯記録に肩を並べた。準決勝に進んだ4チームの中で、6試合14ゴールは最多。大会を通じて1試合平均約2・3得点と、“赤い悪魔”の異名に恥じない攻撃力を見せつけた。

 すべてを終えたマルティネス監督は言った。「(4位だった86年大会から)32年かかった。この旅は成功だったが、すぐに前を向いて次の目標に向けて改善しなければならない」。攻め続けるスタイルを最後まで貫き、母国の歴史は変えた。4年後は決勝の舞台へ。大会後に首都ブリュッセルでのセレモニーを終えたあと、新しい旅が始まる。【岡崎悠利】

ケーンが得点王 チームとともに帰国し授賞式は欠席(日刊スポーツ)

イングランドのエースで主将のケーンが6得点で得点王に輝いた。3位決定戦で不発だったが、そのまま逃げ切っての受賞となった。決勝後に得点王に贈られるゴールデンシューズ賞の授賞式が行われるが「残らないでチームと一緒に帰るよ」と、主将らしくチームと行動をともにすることを選んで欠席。トロフィーについては「得点王になれたら、送ってもらえるだろうし」と笑い飛ばしていた。

【写真】ベルギーとの3位決定戦に敗れ、ピッチにしゃがみ込むイングランドFWケーン

 イングランド選手の得点王は86年メキシコ大会のリネカー以来2度目。決勝戦の前日はフランスのグリーズマンとエムバペが3点差で追っていたが「決勝で誰もハットトリックをしないことを願うよ」と冗談っぽく話した。「得点王になれたら誇りに思うよ。ただ、(4位で)納得していない。優勝を狙って臨んでいるから」。4年後は優勝国としての受賞を目指す。