打ち負けない野球「誇り」 久留米商フルスイングで去る(朝日新聞デジタル)

南福岡大会準々決勝で、第1回全国大会に出場した伝統校の久留米商が香椎に10―13で敗れた。一回、7連打の7失点で逆転されたのが痛恨だったが、「打撃のチームになろうとやってきたから」と主将の長。冬場の1日1千スイングで鍛えた打撃には自信がある。めげなかった。

【写真】南福岡大会 劣勢の中、円陣を組む久留米商の選手たち

 平田に長、石井、梶原と次々と適時打が出て、最大6点開いた点差を八回に2点差にまで縮めた。九回1死二塁、右中間二塁打で最後の得点を挙げた護山は「終わらせたくなかった……。けれど、自分たちの野球はできました」。

 護山の言葉通り、この4試合は安打、得点とも2けたに乗せた。計59安打の46得点。最低10点は取る、という大会前に立てた目標は達成した。

 九回2死三塁、最後の打者となった長は空振り三振。フルスイングだった。「自分たちは打ち負けなかったし、あきらめなかった。誇りに思います」と、しっかりとした口調で言い切った。=久留米