東邦が9回に3ラン2発、劇的サヨナラ 殊勲の代打(朝日新聞デジタル)

(16日、高校野球西愛知大会 東邦11―8中部大春日丘)

 西愛知大会3回戦で、今春の選抜大会に出場した東邦が、九回裏に2本の3点本塁打を放ち、中部大春日丘に劇的な逆転サヨナラ勝ちで16強入りを決めた。

【写真】代打サヨナラ本塁打を放ち、チームメートにもみくちゃにされる梶田健斗君

 3点を追う九回1死一、二塁から、5番梅田昂季が右越えに起死回生の同点本塁打を放つ。2死となった後、四死球と盗塁で一、三塁とすると、森田泰弘監督は「調子が上がっている」と背番号16の梶田健斗を代打で起用した。

 「この場面で大きいのはいらない」と送り出したが、梶田は狙っていた初球のスライダーをフルスイング。「伸びろ伸びろと念じた」打球はバックスクリーンに吸い込まれた。土壇場で飛び出した2発の3ラン。「強打の東邦」を象徴する幕切れに球場がどよめいた。

 苦しい展開だった。一回に先制したものの三回に逆転され、七回に追いついても、八回には再び突き放された。殊勲打の梶田は「接戦になってしまったので、最初から勝てるような試合にしたい」と話した。=春日井市民(本間久志)