中国不動産投資、6月は伸び鈍化 6カ月ぶり低水準(ロイター)

[北京 16日 ロイター] - 中国国家統計局の発表に基づくロイターの算出によると、6月単月の中国不動産投資は、6カ月ぶりの低い伸びとなった。不動産開発業者は新たな抑制策や厳しい資金調達状況に直面している。

6月単月の不動産投資は前年同月比8.4%増と、5月の9.8%増から鈍化した。統計局が発表した1―6月の不動産投資は前年同期比9.7%増となった。

ロイターの算出によると、6月単月の不動産販売(床面積ベース)は4.5%増加した。伸びは5月の8.0%から鈍化した。1─6月では3.3%増だった。

デベロッパーの信頼感を示す新築着工(床面積ベース)は6月単月は前年比15%増と、5月の20.5%から減速した。1─6月では11.8%増だった。

中国の住宅都市農村建設省は12日、スラム街再開発プロジェクトで過熱する都市の不動産市場について、補助金の提供を制限する方針を示した。こうしたプロジェクトは特に小規模都市で、不動産需要の高まりの大きな要因になっている。

また中国当局が海外での債務による過度な資金調達の抑制を目指し、リスク低下に向けた取り組みを受け国内の資金調達コストが大幅に上昇していることから、デベロッパーの資金調達状況は一段と厳しくなっている。