パッキャオ39歳復活KO60勝10個目世界ベルト(日刊スポーツ)

<プロボクシング:WBA世界ウエルター級タイトルマッチ12回戦>◇15日◇マレーシア・クアラルンプール

【写真】ファンの声援に応えるパッキャオ

 6階級制覇王者マニー・パッキャオ(39=フィリピン)が、完勝KOの王座奪取で復活した。WBA世界ウエルター級王者ルーカス・マティセ(35=アルゼンチン)に挑戦し、3回に左、5回に右でダウンさせた。7回にも左アッパーで3度目のダウンを奪うとレフェリーストップ。7回2分43秒TKO勝ちした。昨年のWBO同級王座陥落から1年ぶりの試合に、9年ぶりのKO勝利で通算60勝目。初のWBAで通算10個目の世界王座獲得となった。

 パッキャオの完全復活劇だった。初回から圧力をかけて攻めた。フットワークも軽快でリズムよく、相手パンチをかわし、得意の踏み込みから左ストレートを打ち込む。まずは3回にガードの間に左アッパーを突き上げ、アゴに命中させて最初のダウンを奪った。

 マレーシアではヘビー級アリ以来43年ぶりのビッグマッチだった。1万6000人の観衆が熱狂する中で、5回には軽い右フックに相手が自らヒザをつく。フィナーレは7回。再び左アッパーを打ち込んで3度目のダウンを奪うと、レフェリーはマティセが戦意喪失と判断してストップした。

 マティセは39勝中36KOで「ザ・マシン」と言われた。その強打者を終始手玉にとった。パッキャオは3回のダウンに「タフな選手がダウンしてびっくり。ボーナスみたいなもの」と言ったが、マティセは「偉大な伝説だ」と脱帽した。

 1度は4月に再起計画も準備期間不足と先延ばし。米国進出の01年から組んでいたローチ・トレーナーとのコンビも解消したが、5階級制覇したドネアの父シニアが参謀についた。「相手も予想通りでベストを出せた。戦略通りに試合をコントロールできた」と自ら満点評価の出来だった。

 10年から議員も務める英雄らしく「幸せな気分で国に帰り、国民と喜びたい」とリップサービス。12月には40歳になるが「次は年内にやるつもり」。通算60勝目で10個目の世界王座獲得で現役バリバリを証明。まだまだリングを下りるつもりはないようだ。

中邑真輔「プライドと栄光はぎとってUS王座奪う」(日刊スポーツ)

WWEスマックダウン中邑真輔(38)が日本勢3人目のUS王座獲得を狙う。15日(日本時間16日)に米ピッツバーグで開催されるPPV大会で、US王者マット・ハーディに挑み、佐々木健介、TAJIRIに続く同ベルト奪取を目指す。

【写真】松葉づえ姿で負傷を報告する中邑

 先月25日の大会前に警察犬に左足をかまれ、全治2週間のケガを負い、同26日のUS王座挑戦が中止となっていた。今月9日の米オーガスタ大会で試合復帰、10日の米マンチェスター大会で1日2試合もこなし、復活をアピール。「王者のプライドと栄光をはぎとってUS王座を奪う」と照準を合わせている。(デーブ・レイブル通信員)

オメガ昨年のリベンジ「片翼の天使」で内藤を撃沈(日刊スポーツ)

<新日本:G1クライマックス28>◇15日◇大田区総合体育館

 IWGPヘビー級王者ケニー・オメガ(34)が、昨年の優勝決定戦と同カードとなった内藤哲也(36)との初戦を制した。速さとパワーが絡み合う熱戦は、互いの得意技に大胆な返し技を見舞う展開。息もつかせぬ攻防の末、首を固めて頭からマットにたたきつける決め技「片翼の天使」で昨年敗れた雪辱を果たした。18年ぶりのヘビー級王者のG1制覇へ、最高のスタートを切った。

【写真】内藤にトップロープから長距離のスワンダイブを決めるオメガ

 めまぐるしく入れ替わる攻防の連続。開幕カードにして、いきなりの熱戦に会場の温度も急上昇した。オメガの片翼の天使、内藤のデスティーノ。互いに仕掛け合うも、逆に大技で返し合う。一息つく暇もない応酬の末、オメガがたぐり寄せた白星。デスティーノを変形ツームストンパイルドライバーで返す驚異の力業を突き刺し、最後は片翼の天使でマットに沈めた。

 昨年敗れたリベンジに成功。「ナイトウさん、進化してないのが残念ですね! でもさあ、来年もG1あるから、精いっぱい頑張れば、この会社の3番くらいになると思います」と日本語のマイクアピールで挑発してみせた。自身は6月にオカダを倒し、IWGPヘビー級ベルトを手にした。1年間の進化の度合いを強調するように見下した。

 団体随一の人気を誇る内藤も倒し、新日本の顔と自負する立場に説得力を持たせた。「日本語でマイクアピールするのが、ちょっと楽しい」と笑う王者の勢いは止まりそうにない。

川岸良兼、大荒れ79で15位/国内シニア(サンケイスポーツ)

日本シニアオープン選手権最終日(15日、北海道ニドムクラシックコース=6748ヤード、パー71)首位に3打差の2位から出た川岸良兼(51)=フリー=は、79と大崩れ。通算7オーバーの15位だった。

 「安定して曲がっていた」。5番(パー5)では、ティーショットを左の林に打ち込み、5オン3パットでトリプルボギーをたたいた。「ゴルフやめた方がいい。つまらん。何のために練習しているのか…」と嘆きが止まらなかった。

白岩孝夫氏、無投票再選 南陽市長選 山形(産経新聞)

任期満了に伴う山形県南陽市長選は15日告示され、現職の白岩孝夫氏(49)のほかに立候補の届け出はなく、白岩氏が無投票で再選された。

 白岩氏は、子育て支援や医療・福祉・防災に力を入れ、第3子以降の子供の診療費や給食費の無料化など「3人っ子政策」の拡充を進め、東北中央道にスマートインターチェンジ設置に向けた調査検討などを始めるとしている。

W杯勝利に沸くフランス、各地で衝突や事故相次ぐ 死者・重傷者も(AFP=時事)

【AFP=時事】20年ぶりにサッカーW杯で優勝を果たしたフランスでは15日、国民が歓喜に沸くなか、各地で略奪や警察との衝突、事故なども相次いだ。

【写真特集】20年ぶりに輝いた栄冠、フランス対クロアチア

 首都パリでは、目出し帽をかぶった若者ら30人ほどがシャンゼリゼ(Champs-Elysees)通りにある人気ショップ「ピュブリシス・ドラッグストア(Publicis Drugstore)」の窓を割って侵入。ワインやシャンパンなどを盗み出して逃走した。

 勝利を祝っていた大勢の人たちがシャンゼリゼ通りを去っていくなか、警察は午後11時30分ごろ、残って騒ぎを起こしていた者らを放水銃で追い散らした。

 南東部リヨンでは、市中心部のパブリックビューイング会場で警察車両によじ登った若者約100人と警察の衝突が発生。警察が催涙ガスを放つと、若者らは物を投げつけたり、ごみ箱に火を付けたりして応戦した。当局が明らかにした。

 南部マルセイユ(Marseille)では、警察によると衝突に伴い10人が身柄を拘束され、治安部隊の2人が負傷した。

 東部ナンシー(Nancy)近郊の町フルアール(Frouard)では、優勝を祝っている最中に3歳の男児と6歳の女児2人がオートバイに衝突され、重傷を負った。オートバイを運転していた人物は現場から逃走したという。

 南東部アヌシー(Annecy)では、50歳の男性が試合終了のホイッスルとともに浅い運河に飛び込んだ結果、首の骨を折って死亡した。地元警察が発表した。

 北部の町サンフェリックス(Saint-Felix)でも、試合直後に勝利を祝っていた30歳の男性が、運転する車が木に直撃して亡くなった。【翻訳編集】 AFPBB News

W杯決勝のピッチ侵入、ロシアの女性バンドが「犯行声明」(AFP=時事)

【AFP=時事】フランスが2回目の優勝を果たした15日のサッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)決勝で、後半途中に警察官の格好をした複数の人物がピッチに侵入した件で、政治的な抗議メッセージの色の強い活動を特徴とするロシアの女性パンクバンド「プッシー・ライオット(Pussy Riot)」が、侵入は自分たちの計画したことだと主張している。

【写真】エムバペとハイタッチする侵入した女(その他全12枚)

 モスクワのルジニキ・スタジアム(Luzhniki Stadium)で行われたフランス対クロアチアの試合では、後半の途中に警察官に扮(ふん)した女3人、男1人がピッチに侵入し、試合が一時中断する場面があった。4人は警備員に取り押さえられた後、激しく抵抗する様子もなくピッチから出され、保安関係者の話によれば、全員近くの警察署へ連行されたという。

 プッシー・ライオットはこの直後、SNSにメッセージを投稿。侵入は自分たちがやらせたことだと主張すると、「すべての政治犯の釈放」や、平和的な抗議デモ参加者の逮捕の停止、「政治的競争のあるロシアの実現」など、六つの政治的要求を出した。試合はロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領も現地で観戦していた。

 プッシー・ライオットは、2012年2月にモスクワのロシア正教会の大聖堂で抗議歌を演奏し、メンバー3人が「宗教嫌悪を動機とするフーリガン行為」で有罪となり、禁錮刑を科された件が良く知られている。3人はその後に釈放されたが、裁判は世界各国のメディアから注目を集め、人権団体による抗議活動も行われた。【翻訳編集】 AFPBB News