北朝鮮制裁履行で一致=中国とEU(時事通信)

【北京時事】中国の李克強首相は16日、北京を訪れた欧州連合EU)のトゥスク大統領、ユンケル欧州委員長と会談し、対北朝鮮制裁の国連安保理決議について、関係各国による「完全かつ全面的な履行」が重要と考える立場で一致した。

 北朝鮮の最大の貿易相手国である中国が今後も決議を履行する姿勢をアピールした形だ。

 会談では「開放型世界経済の創出に尽力し、保護主義や一国主義に抵抗する」ことでも合意。保護貿易主義の主張を強め、中国やEUとの間で貿易摩擦を抱えるトランプ米政権をけん制した。トゥスク、ユンケル両氏は17日に日本を訪れる。