米朝、米兵遺骨の捜索再開で合意(CNN.co.jp)

(CNN) 米国と北朝鮮が、朝鮮戦争で行方不明になった米兵の遺骨の共同捜索を再開することで合意に達した。ポンペオ米国務長官が15日に発表した。

国務省のナウアート報道官もこれを確認したが、具体的な開始時期には言及しなかった。

朝鮮戦争中に北朝鮮で行方不明になったとみられる米兵5300人の遺骨については、1996年に米朝が共同で捜索を始めたものの、北朝鮮の核開発をめぐる対立で2005年に打ち切られていた。

ポンペオ氏によると、米朝が先週末の「建設的で協力的な」協議の結果として「確約」を交わした。

また、北朝鮮側がすでに返還を表明した米兵200人の遺骨は2~3週間以内に米国へ送る方向で調整が進んでいるという。

ポンペオ氏は声明で、収容された遺骨の移送も含めた次の措置について、米朝双方の当局者らが16日から実務協議を開始することも明らかにした。

トランプ米大統領は先月の米朝首脳会談の成果の一つとして、米兵の遺骨返還を挙げている。米国からは最近、遺骨を受け取るための木箱が南北軍事境界線へ送られた。

しかし、12日に軍事境界線で予定されていた返還をめぐる会合には北朝鮮側が姿を見せず、協議の行方が懸念されていた。

これに先立ち、ポンペオ氏が6~7日に訪朝した際には金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談を果たせず、北朝鮮の非核化に向けた交渉にも進展がみられなかったため、北朝鮮側の姿勢を疑問視する声も上がっていた。