土砂災害、10日間で830件…昨年の半数超す(読売新聞)

西日本に大きな被害をもたらした一連の豪雨による土砂災害は全国で830件発生し、直近10年で最多だった昨年の発生件数(1514件)の半数を約10日間で超えたことが、国土交通省の集計でわかった。土砂災害による死者は85人に上り、8割超が広島県愛媛県に集中していた。

 6月28日から降り始めた雨に伴う土砂災害は、西日本を中心に北海道までの広範囲で起きた。国交省の集計によると、15日午後1時までに、土石流257件、崖崩れ538件、地滑り35件の計830件が発生。うち3分の1を広島と愛媛が占めた。昨年7月の九州北部豪雨(316件)、広島土砂災害があった2014年8月豪雨(637件)を上回った。

 死者数は土石流50人、崖崩れ35人。死者は京都府以西に集中し、広島では土石流で45人、崖崩れで9人、愛媛では土石流で2人、崖崩れで15人だった。