「かき氷5分で溶けた」京都で38・5度、審判に補水液(朝日新聞デジタル)

猛暑日が続き、応援席の観客は様々な熱中症対策を練っている。京都市の気温は16日、38・5度まであがった。

【写真】うちわであおぎながら応援する京都東山ボーイズの選手たち=わかさ

 わかさスタジアム京都京都市右京区)は、バックネット裏の屋根の陰になっている席から埋まった。うだるような暑さ。うちわや扇子であおぎ、首にぬれタオルを巻き、額に冷却シートをはる。いろんな方法で暑さをしのいだ。

 京都市北区の会社員、藤原俊典さん(57)は、氷や凍らせたスポーツドリンクが入った5キロのクーラーボックスを持参。「日なたでプレーする選手は本当に大変。それに耐えていてすごい」。長男で小学6年生の佳生(よしき)君(12)は「暑い日が続くけど頑張ってほしい」と話した。

 東山高校出身の公務員、松村智之(さとし)さん(32)は、売店でかき氷を買ったが、5分ほどで溶けた。大学ではアメフト部に所属。そのころの夏バテ予防策は「よく寝て、よく食べること。選手の皆さんは体調に気をつけてほしい」と気遣った。

 あやべ球場では、大会本部が、審判員のために吸収が早い「経口補水液」を手配した。15日には足がつる審判員が出たため、この日から経口補水液を試合中に数回、補給してもらうことにした。

 第1試合で球審を務めた四方豪(ごう)さん(30)は「気持ち的にも安心できた。しっかり睡眠と食事をとって体力を維持し、きびきびした動きで選手を引っ張りたい」と話した。(高橋豪、大久保直樹)