高安 土俵際逆転で2敗キープ 内容よりまず白星「勝っていけばまた違うでしょう」(スポニチアネックス)

◇大相撲名古屋場所9日目(2018年7月16日 ドルフィンズアリーナ)

 カド番の大関・高安はピンチを切り抜け、2敗を守った。立ち合い後に右を抱えられて押し込まれたが、差し手を抜いて体を回転させると、逆に玉鷲の体が泳ぎ、隙を逃さず突き落とで勝負を決めた。鋭い踏み込みから突き放すイメージで、この日の朝稽古にも取り組み、「きょうがポイント。きょう勝てば残りもいけると思う」と後半戦をにらんでいた。

 休場明けだが、「初日に比べれば徐々に良くなってきている」と状態も上向きだ。ヒヤヒヤながら白星を並べて御嶽海を2差で追う展開。初優勝も狙える位置に、「御嶽海も凄くいい相撲を取っていますから、僕は優勝には少し遠い。僕は僕でその日の相撲に集中して盤石の相撲を取るだけ」と自然体を強調していた。

 コンディションが快方に向かう中、流れ的には理想とした形ではなかったが、「勝つことが大事。内容は伴わないけど、勝っていけば、また違うでしょう」と安どした。