【有藤通世氏パ展望】誤算だらけの王者ソフトB 工藤監督の手腕問われる(スポニチアネックス)

現在は楽天以外の5チームに貯金があるが、夏場を迎えてのサバイバル。ここからグッと伸びるチーム、脱落するチームが出てくる。王者ソフトバンクの動向がペナント争いを左右するだろう。

 工藤監督にとっては誤算だらけに違いない。昨季はリーグ1位のチーム防御率3.22を誇ったが、現時点では同5位の4.04。守護神サファテ不在の中、先発陣も星を伸ばせない。どう巻き返すか楽しみだし、指揮官の手腕が問われる。

 首位・西武は、相手投手が疲れてくる8月にかけて打線がさらに破壊力を増すだろう。322四球は断然の1位。選球眼が研ぎ澄まされている一方で、甘い球なら初球からいく積極性も併せ持つ。2番・源田、6番・外崎の存在も打線の「つなぎ」をより強固にしている。エース菊池が勝てないような展開になると黄信号だが、3位以内は堅いだろう。

 台風の目はオリックスとロッテ。オリックスは投手陣が安定しており、どこまで打線が奮起できるか。この2チームに食われたチームが落ちていくはずだ。(スポニチ本紙評論家)