桜庭和志、新格闘技「QUINTET」の成長を喜ぶも「僕には合わないルール」(スポーツ報知)

◆QUINTET.2(16日、東京・大田区総合体育館

 新たなグラップリング大会「QUINTET(クインテット).2」のチーム対抗勝ち抜き戦トーナメントで、大会代表・桜庭和志(49)率いる「Reebok」(ユン・ドンシク所英男、ハイサム・リダ、中村大介)が決勝戦で敗れた。桜庭は前回とは違うチームで大会に挑んだが、またも優勝を逃した。

 アジアが誇るメガジム「Tiger Muay Thai」との1回戦はハイサムの3人抜きなどで勝ち抜いた。しかし、アメリカのジム「10th Planet」との決勝では、1回戦に出番がなかった桜庭が敗れ、1回戦で驚異的な強さを見せたハイサムも1人抜きにとどまるなど、またも優勝に手が届かなかった。

 決勝後のインタビューに応じた桜庭は「1回戦で勝った時にみんなで、あの技はどうだったとか話し合いをしました。モニターを見ながら次の対戦相手を研究したりとか」と明かしたが、決勝では「練習の時に出てしまう悪い癖が今回も出てしまった」と敗戦を悔やんだ。

 しかし「チームになると、1対1の時とかなり違います。いろんな意見が出て面白い。次は優勝を狙います」と力強く言い切った。

 さらに桜庭はプロデュサーとして「もうちょっと膠着(こうちゃく)するかなと思ったんですけど、試合展開もコロコロ転がって、技がどんどんチェンジしていったり大会自体は面白かったんじゃないでしょうか。(トータル3回の大会を経験して)今回が一番ルール的にも見せられて、(グラップリングを)知らない人にも楽しんでもらえたと思います」と手応えを感じていた。

 それでも「僕には合わないルールですけどね」と、笑いを誘うことを忘れなかった。

 グラップリングとは、打撃技がない総合格闘技。大会は1チーム5人の団体戦、チームの総体重430キロ以下で勝者勝ち抜き方式となる。試合は12メートル四方のレスリングマットで行われ、勝敗はサブミッション、失神、失格のみでそれ以外は引き分けとなる。試合時間は8分1本勝負で体重差が20キロ以上ある場合は4分1本勝負となる。今大会は世界中12か国の選手が集結した。