帝京がコールド快勝 ベトナム国籍の1番・トランが先頭打者アーチ(デイリースポーツ)

高校野球東東京大会・3回戦、帝京9-0海城」(16日、神宮球場

 夏7年ぶりの甲子園出場を目指す帝京が七回コールドで快勝発進した。初回、1番のトラン・ヒー・キエン外野手(3年)の公式戦初本塁打となる先頭打者アーチを皮切りに、10安打9得点と打線が奮起。投手陣も2投手の継投で被安打わずか1の完封リレーで4回戦進出を決めた。

 ベトナム国籍で日本生まれのトランが名門復活への号砲をかっ飛ばした。公式戦では初めての1番として「特に集中して流れを呼ぶようにしている」という第1打席で、右翼席に突き刺す先頭弾。昨夏は主軸を務めた強打のリードオフマンが最高の結果を出した。

 投打に充実の内容だった。背番号10の先発左腕・白石結太投手(3年)が5回を無安打で無失点の快投。エース右腕・松沢海渡投手(3年)の温存に成功した。野手では小松涼馬内野手、沢石淳平内野手の1年生二遊間コンビが、ともに「緊張した」と言いながら公式戦初安打をそろって記録。上級生と下級生の力がうまくかみ合い、上々の滑り出しとなった。