アルゼンチンがサンパオリ監督と契約解除、W杯は16強で仏に敗戦(AFP=時事)

【AFP=時事】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)で、ベスト16敗退に終わったアルゼンチン代表を率いたホルヘ・サンパオリ(Jorge Sampaoli)監督が退任することが決まった。アルゼンチンサッカー連盟(AFA)が15日、「双方合意の上で代表指揮官の座を離れる」と発表した。

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 サンパオリ監督は、5年契約を結んでいる中でわずか1年での退任。ロシア大会優勝チームであるフランスに敗れた決勝トーナメント1回戦が、最後の采配となった。代表での戦績は7勝4敗4分けと、W杯優勝2回の強豪国としては物足りない数字だった。

 リオネル・メッシ(Lionel Messi)を擁しながらチームがロシアで消化不良に終わり、選手との確執や内紛も伝えられていただけに、別れは時間の問題だったが、監督が辞任を渋り、AFAとしても解任した場合は多額の契約解除金を支払わなくてはならないため、ここまでもつれた形となった。監督が受け取る金額については、200万ドル(約2億2500万円)との報道が出ている。

 サンパオリ監督は、チリ代表を率いた2015年のコパ・アメリカ(2015 Copa America)で、アルゼンチンをPK戦の末に退けてチームを大会初制覇に導くと、アルゼンチンが南米予選敗退の危機にさらされていた2017年6月、その手腕を高く評価されて母国の指揮官に就任した。

 予選では就任から3試合連続ドローの末、最後はメッシのハットトリックの活躍でロシア行きを決めた。しかし迎えた本大会では、メッシのPK失敗もあって格下とみられたアイスランドとのチーム初戦に引き分けると、チームに不穏な空気が漂い始め、続くクロアチア戦では後のファイナリストに0-3で完敗。最終節のナイジェリア戦に2-1で勝利して2位でグループを突破したが、決勝トーナメント1回戦でフランスに3-4で敗れると、その命運も決した。【翻訳編集】 AFPBB News