小泉進次郎氏ら超党派議員が提唱する“国会改革案“に立憲民主党が乗れない理由(AbemaTIMES)

停滞する国会論議が政治不信を助長させていると危機感を募らせ、二階幹事長に国会改革の提言書を提出した小泉進次郎議員。先月28日には小泉氏らの呼びかけで超党派衆院改革議員連盟も設立された。会合には河野外務大臣や国民民主党の玉木代表、日本維新の会の馬場幹事長ら与野党から100人以上の議員が参加、事務局長に就任した小泉氏は「この会を積み重ねていって、本当に平成のうちに動いた、とそういう形を実現していきたい。平成のうちに衆議院改革を実現するには野党の皆さんが本気になってくれなかったらできない」と挨拶した。

 一方、こうした動きに対し、与野党からは異論も。議連への参加を見送った立憲民主党の枝野代表は先月29日、「少数会派も含めて全会派が揃ったところで(改革を)やらないと、全く意味のないパフォーマンスにすぎない」と批判。自民党の森山国対委員長も今月4日、「国対委員長同士が国会運営のあり方について確認をしてきたという事実もあるので、そういうことをしっかり照らし合わせてやらないとおかしくなる」と苦言を呈している。さらに、ある自民党関係者が「将来の政界再編をにらんだ布石ではないか」と話すなど、小泉氏と野党の連携をいぶかる声もあるようだ。

 衆院改革議連では、近く国会に提出する提言書に「タブレット導入によるペーパーレス化など、国会のIT化」「代理投票など女性議員の妊娠・出産時の対応」などの案を盛り込む。ただ、「疑惑・スキャンダル追及は特別調査会を設置し、法案審理と分離」「総理や閣僚の委員会出席義務の緩和」については意見がまとまらず、引き続き議論をすることになった。14日放送のAbemaTV『みのもんたのよるバズ!』では、昨年10月の衆院選で初当選した議員を招き、小泉氏らが提言する国会改革について議論した。