【奈良】天理“打倒智弁”へコールド発進 プロ注目・太田が豪快3ラン(スポニチアネックス)

◇第100回全国高校野球選手権記念奈良大会2回戦 天理8―0奈良朱雀(7回コールド)(2018年7月16日 佐藤薬品スタジアム

 今秋ドラフト候補の天理・太田椋内野手(3年)が16日、初戦となった2回戦・奈良朱雀戦で高校通算30号となる3ランを放った。2点を先制した2回、なおも1死一、二塁で1ボールから内角寄り速球をフルスイングした打球は瞬時にレフト後方にある林に消えた。自身でも手応え抜群だったようで、打った瞬間に右手でガッツポーズまで飛び出した。

 「先制した後の得点が大事と思っていた。(ガッツポーズは)自然と出た。気持ちが入っていたんで」

 2年生ながら「3番・遊撃」で全4試合に出場した昨夏の甲子園大会でチームは4強入り。だが、16打数4安打の打率・250。自慢の守備でも3失策するなど個人的には悔しい思いをした。先輩が結果を残したことを振り返り「やっぱり1年間、自分よりも練習していた。やったことが結果として出る舞台が甲子園だと思った」。

 昨秋は奈良大会4位に終わり、今春も準決勝で最大のライバルである智弁学園に0―10の5回コールド負けを喫した。「一戦一戦ではあるが(智弁学園を)倒さないと甲子園にはいけない。(これ以上ない練習を)やりきった思いはある」。泣いても笑っても最後の夏。もちろん、最高の笑顔で終わる準備はできている。