北朝鮮、平壌近郊にもウラン濃縮施設か=03年から稼働、核申告で注目(時事通信)

【ワシントン時事】アジア太平洋地域の外交・安全保障専門のオンライン誌ディプロマットは16日までに、北朝鮮の秘密ウラン濃縮施設「カンソン」について、平壌郊外の千里馬に位置し、2003年から稼働していた可能性があると報じた。

 米ミドルベリー国際大学モントレー校不拡散研究センターの情報に基づき、米政府筋も確認したという。

 北朝鮮は10年、北西部・寧辺のウラン濃縮施設の存在を米専門家に公表。一方、カンソンについては、複数の米メディアがその存在を報道してきたが、詳細は明らかになっていなかった。

 ディプロマットによると、カンソンは02年に建設が始まり、北朝鮮核拡散防止条約(NPT)脱退を宣言した03年初めから稼働。寧辺の施設の2倍の能力があるとされ、核兵器開発のための濃縮ウランを生産してきたとみられる。