連敗脱出へもがく富田暁騎手「何かきっかけをつかみたい」(サンケイスポーツ)

デビュー2年目の富田暁騎手(21歳)=栗東木原一良厩舎=がもがいている。5月13日に新潟未勝利戦をハイエストクイーンで勝った後、勝ち星から遠ざかって87連敗中だ。

 今年はすでに昨年の17勝を上回る19勝を挙げ、6月にはJRA代表としてフランスに遠征。GI・ディアヌ賞(フランス版オークス)当日に行われる若手騎手招待レース「ロンジン・フューチャー・レーシング・スター賞」に参戦(13着)した。富田騎手は「フランスで騎乗していろいろ考えるところがあって取り入れたんですが、日本の競馬はまた違うので、自分の中でうまく消化できていない感じですね。早く何かきっかけをつかみたいです」と心中を明かした。

 言葉の端々にもどかしさがあふれていたが、何とかしてやろうという前向きさもいっぱいだった。この壁を乗り越えれば、ひとつ上のステージに立つはずだ。そのときを待ちたい。(大阪サンスポ・川端亮平)