ロシアW杯 勝利の瞬間、エッフェル塔前は「おおーっ」と雄たけび 走行中の車は一斉にクラクション(産経新聞)

【パリ=三井美奈】サッカーのワールドカップ(W杯)ロシア大会でフランスが5大会ぶり2度目の優勝を決め、パリの中心シャンゼリゼ通りは15日、国旗を振って喜ぶファンで埋め尽くされた。エッフェル塔は、国旗と同じ赤、白、青の三色でライトアップされた。

 エッフェル塔前の広場に大スクリーンが設けられ、地元テレビによると、約9万人が決勝戦を見守った。フランスが勝利した瞬間、会場は「おおーっ」という雄たけびに包まれ、付近を走行中の車は一斉にクラクションを鳴らして喜びを表現した。

 シャンゼリゼ通りは1998年の前回優勝時にも、祝福する大勢のファンであふれた場所。通りに面する凱旋(がいせん)門には、代表チームのメンバーの顔が一人一人投影された。会社員、マチュー・モラールさん(30)は「忘れられない夏になった。前回優勝時は10歳で、友達と抱き合って喜んだのを思い出す。今年は娘も生まれ、家族で応援した」と話した。大学生のイネス・ベルガセムさん(20)は、「チームプレーがすばらしかった。フランス人であることを誇りに思った」と興奮気味に語った。市内は16日未明まで、歓声に包まれた。

 代表チームは16日に帰国し、シャンゼリゼ通りで凱旋パレードを行う予定。