幕下・炎鵬、3場所ぶりの十両復帰に前進 4勝目で勝ち越し(スポーツ報知)

◆大相撲名古屋場所9日目 (16日・ドルフィンズアリーナ)

 西幕下2枚目・炎鵬(23)=宮城野=が、4勝目を挙げて勝ち越しを決めた。身長で26センチ上回る195センチの東十両13枚目・希善龍(木瀬)を足取りで下して、3場所ぶりの十両復帰に大きく前進した。

 相手に上からかぶさられて、潜る形は前回の対戦と同じ。「待ってましたね。1回、自分から距離を取りました」と2度目に組み合った後は横に食いつき、最後は渡し込むようにして土俵外に運び出した。「こんなに早く勝ち越せるとは思っていなかった。前回、幕下で十両を目指していたときと違う。押されなくなったから気持ち的に余裕がある」と心理状況を説明。

 場所前に97キロあった体重は「(減るのが)怖いんで計ってない」。それでも食欲増進にちゃんこ場で食べているのが「ガリ」だ。ショウガを甘酢でつけた薄切りの一片を毎食食べているという。「透明の瓶に入ってるんです。疲れがとれますね。隠れたパワーの元です」と勝負飯の存在を力説。しっかり食べて、あと2つ白星を積み重ねて春場所以来の関取復帰は確実にする。