ソフトバンク、猛攻で再出発=多和田を四回途中KO-プロ野球(時事通信)

ソフトバンク打線が今季初対戦の多和田に襲いかかった。2点を先制された一回。1番上林がフォークに反応し、最後は右手一本で右翼席へ。「崩されたが、よく飛んでくれた」。22歳が自身初の初回先頭打者本塁打でチームに火を付けた。

 柳田、デスパイネの連打で好機をつくり、内川の遊ゴロの間に同点。さらに2死後、松田が「抜けた変化球をしっかり捉えられた」と2ランを放ち、あっさり勝ち越した。甲斐にも一発が飛び出し一挙6点。二回にも中村晃がアーチを架けるなど得点を重ね、四回途中で多和田をマウンドから引きずり降ろした。

 前半戦はなかなか波に乗れず、3位で折り返した。投打に故障者が相次いだのもあるが、内川、松田ら右の中心打者が低調だったことも一因だ。工藤監督は松田をキーマンの一人に指名し、「チームを盛り上げてほしい」と期待を込める。

 首位西武の次は2位日本ハムと、後半戦はいきなり上位勢との対戦が続く。ずるずると行けばゲーム差は広がるばかり。「先のことは考えず、まずは一つずつ」と指揮官。一戦必勝の構えで、上位を狙うつもりだ。