【富山】“大漁打線”氷見の代打・坂口がV打!開監督「神様は見ている」(スポーツ報知)

◆第100回全国高校野球選手権記念富山大会▽2回戦 氷見6―1富山中部(16日・高岡西部総合公園)

 53年ぶり2度目の夏の甲子園を目指す氷見が、逆転勝ちで2年ぶりの3回戦に進出した。

 0―1の6回2死走者なしから、“大漁打線”が本領を発揮した。4番・石丸滉輝三塁手(3年)が右翼線二塁打を放つと、5番・犀川八起(はづき)二塁手(3年)が「自分が決めるという気持ちだった」と、右前タイムリーであっという間に同点に追い付いた。

 まだ終わらない。四球を挟んで2死一、二塁とすると、開猛雄監督(36)は代打に坂口竜斗外野手(3年)を起用。背番号15は一、二塁間へフワリとした飛球を放つと、懸命に追う二塁手が捕球できず右前へ。殊勲の決勝打となった。

 坂口から4連打を浴びせ、6回は打者10人で6安打5得点の猛攻で一気に逆転。開監督は集中打に「そういう力のある子たちですから」と目を細めた。坂口の活躍も「一番、振り込んでいる子なので、神様は見ていると思いましたね」と喜んだ。

 坂口は「自分が『今日は振れたな』と思うまで振っている」と練習量に自信を見せた。一日約600スイングすることもあるという。

 指揮官が「右の(代打の)切り札」と信頼を寄せる坂口は、18日の高岡第一との3回戦でも出番がありそう。「気持ちだけは『打てる』と思って打席に立ちたい」と、強気で一振りにかける。