波乱の沖縄、シードで残るは興南だけ 那覇の反撃しのぐ(朝日新聞デジタル)

各地方大会で強豪校の敗退が続出するなか、沖縄大会では16日、昨夏の代表校興南那覇に1点差で逃げ切り、シード校で唯一、4強入りを決めた。

【写真】興南先発の藤木=2018年7月16日、沖縄セルラー、宮野拓也撮影

 興南は三回、4安打を集めて3点を先制。1点差に詰められた八回には、4番塚本の右越え本塁打で待望の追加点を挙げた。

 守備では藤木、宮城の両左腕が継投し好投。六回には出塁した先頭打者を藤木が牽制(けんせい)でアウトにするなど、試合の主導権を渡さなかった。主将の仲村は「上位打線の根路銘(ねろめ)、勝連にもヒットが出てよかった。次も目の前の一戦に集中し、全力で相手を倒したい」。

 那覇は、三回までは三者凡退が続いたが、四回、五回と1点ずつ加点。その後も1点をかえしたが、あと一歩及ばなかった。エース左腕の瀬長は制球よく投げ、無四球と好投した。

 「前回興南と戦った時より、自分たちのチーム力が上がったのは感じた。ただ内容的には点差以上に差が大きかった」と肩を落とした。(宮野拓也)