国産小型ジェット「MRJ」 英国の航空ショーで初のデモフライトへ(CBCテレビ)

国産発のジェット旅客機MRJ。

 開発の遅れから計画の先行きが心配されますが、実は、海の向こうで大きな山場を迎えようとしています。

 MRJが、初めて空へ飛び立ったのは3年前。
 国産初のジェット旅客機開発は、官民あげたオールジャパンのプロジェクト。

 しかし、その後は、トラブル続きで、一部の設計変更も必要になり、5度目の納入延期という事態に。

 新しい旅客機を一から開発する際は、トラブルはつきものというのが、業界の常識でもありますが、ライバルの業界大手ブラジルのエンブラエル社が開発した新型機E2に受注実績で追い越され、MRJは航空会社からキャンセルが出る厳しい現実も。

 こうした中、三菱航空機が起死回生のチャンスと捉えているのが、16日からイギリスで始まる国際航空ショー。

 会場で初めて実機を飛ばし、機体の美しさや騒音の少なさを知ってもらい、遅れのイメージを払拭する狙いです。

 「見た目のスマートさは、他の機体にはないですよね。
 きれいなフライトを世界の皆さんに見ていただきたい」
  (三菱航空機 水谷久和社長)

 航空会社への納入予定は、2020年。

 そこに向けた大きな山場が、今回の航空ショーと言えるのです。