高松、高松商に延長で勝利 第1回でも戦った因縁の対決(朝日新聞デジタル)

(16日、高校野球香川大会、高松5―3高松商

 100回を迎えた夏の大会。第1回でも戦っている香川の伝統校の高松商と高松の一戦は延長までもつれる熱戦となった。

【写真】試合終了のあいさつをする高松と高松商の選手=2018年7月16日午後3時44分、高松、小木雄太撮影

 1915(大正4)年の第1回は、四国大会決勝で現在の高松と高松商が対戦。高松が全国大会に進んだ。第2回は、高松商が全国大会で県勢として初めて勝利を挙げた。

 全国大会に出場した回数は、高松商が19回、高松は4回。高松商は優勝2回と4強1回、高松は4強2回の成績を残している。

 戦後、高松は高松商になかなか勝てず、前回対戦した第91回大会では七回コールド負け。今回は、「歴史を変える」(多田皓生太(こうた)主将)意気込みで臨んだ。球場には、今大会で最多の4千人以上が来場した。

 「因縁の対決」は、延長の末に高松に軍配が上がった。多田主将は「終わった瞬間は実感がなく、スタンドで喜ぶみんなを見て涙が出てきた」。高松商の長尾健司監督は「相手の気迫が勝った。選手を慰める言葉は、僕にはない。これが現実だよ、と伝えたい」と話した。